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  1. 宗像市議会 2005-06-14
    宗像市:平成17年第2回定例会(第4日) 本文 開催日:2005年06月14日


    取得元: 宗像市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)                   平成17年 6月14日(第4日)                    開  議    10時00分 ◯平川議長  おはようございます。ただいまの出席議員は24名で全員であります。よって、平成17年第2回宗像市議会定例会を再開いたします。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。  これにより日程に入ります。  日程第 1.一般質問 ◯平川議長  日程第1、一般質問を行います。  5番、鍋山議員の質問を許します。 ◯5番(鍋山議員)  皆さん、おはようございます。5番、宗像市民クラブの鍋山俊明でございます。  本日は、大きな項目で2つのことについて質問をいたします。  まず、1項目めの農業に関する問題であります。  近年、農業を取り巻く情勢は、私が言うまでもなく、非常に厳しい状況にあることは、市長も御承知のとおりであると思います。輸入農産物の増加や米の生産調整拡大、BSE問題、農業は一段と厳しさを増しており、農家の兼業化や農業従事者の高齢化が進み、担い手不足により、山間部においては既に荒廃した山林や農地が増加しており、農業の持つ多面的機能が低下しております。一方、食に対する消費者のニーズは年々多様化し、以前にも増して安全で安心できる食糧の供給が求められております。  そうした中で私は、地域営農の活性化や特に有機農業の推進に取り組んでいき、高品質の農産物を消費者の皆様方へ供給するのが我々農業者の責務だと思っております。また、今議会で議決されました第1次宗像市総合計画基本構想、さらには基本計画の中でも、今後10年間における本市の農業振興について具体的に方向性が示されたところであります。  そこで1番目として、現在、吉武、河東、玄海の3地区で農業用無人ヘリコプターによる農薬散布を実施いたしておりますが、ヘリを操縦するオペレーターが高齢化したことや、ヘリの増機、更新計画もあることから、新たに10人程度オペレーターを養成する必要があります。そのためには専門指導員を招き、養成講習会をする必要がありますが、多大な経費がかかるため、市の補助ができないか市長の考えをお伺いします。  2番目ですが、農作物の品質向上を目指すには、肥えた土づくりが絶対条件だと考えています。そのためにもマニアスプレッター堆肥散布機のことです、の活用が最も有効であります。そこで地区内で利用組合をつくり、マニアスプレッターの導入を図りたいと考えていますが、市の補助ができないか市長の考えをお伺いいたします。
     次に、大きな2項目めのグローバルアリーナとの連携協力についてであります。  本市吉武地区に設置されているグローバルアリーナは、株式会社サニックスの創業者である宗政伸一氏の私財を投入し、スポーツの振興や青少年の健全育成を目的として平成11年4月に開設されました。運営は公益法人である財団法人サニックススポーツ振興財団が行い、グローバルアリーナが運営委託を受け、経営を行っているとお聞きいたしております。  この施設は開園以来、サッカーやラグビーなどの青少年を中心としたスポーツ国際試合や企業、学校などの研修生を受け入れるなど、多くの市民あるいは市外からの来訪者が利用しております。また、昨年は経団連の奥田会長を塾長として、これは麻生福岡県知事もかかわっていられますが、財界、政界のメンバーで企画した次世代リーダー養成塾が開催され、マレーシアマハティール前首相を初めとして、国内外の著名人を講師に迎え、青少年の育成事業が開催されるなど、まさに世界的な事業が開催されており、国内はもとより、海外へもアピールができる宗像市の新しい名所になりつつあると言っても過言ではないと思います。  このように各種の事業を通じて、市内の子供たちあるいは市民への教育効果もはかり知れないものがあるのではないかと考えています。私も地元民として、子供たちのにぎやかに、そしてスポーツに汗を流している活動、あるいは施設の公園的要素から、市民が家族でくつろいでいる姿を目の当たりにしまして、この施設を高く評価しており、これこそこれからの企業の地域貢献型の施設として公共的な機能を担っているものと考えております。  そこで、私も先日グローバルアリーナを訪問いたしまして、運営状況や経営状況を経営陣から少しお話を聞かせていただきました。平成16年度は年間の来訪者が約79万人、これは集計可能な施設利用者だけですので、現実にはもう少し多いと思います。このことを取り入れましても、入り込み客数は、宗像大社が約300万人、宗像ユリックスが93万人ですから、市内で3番目に入る主要な観光施設とも言えるのではないかと考えております。一方、雇用の関係を調べましたら、現在、社員が59名、パートが52名、アルバイトが33名の144名が雇用され、その6割強が宗像市民であるとお聞きしました。このことは市内における大きな雇用の場となっており、経済的な効果も高く、評価できるものであります。  このような状況の中、運営面を確認しましたところ、毎年約2億5,000万円ほど赤字が出ておるとお聞きしました。これも創設者個人からの補てんであるとお聞きしました。しかしながら、経営陣といたしましても、もともと地域社会に何らかの貢献ができればとの思いから施設が設置されたわけでございます。当面の課題は、赤字が生じない程度の運営を目指しているということもお聞きしました。  グローバルアリーナは、開園以来華々しい事業を展開する裏に、このような経営の厳しさをお聞きし、企業の地域貢献あるいは個人の献金とは言いつつも、資金にも限りがあろうと推測いたしております。今後果たして健全な経営が保たれるのかと危惧もいたしております。また、先ほど申し上げましたが、144名という雇用や多くの来訪者を考えると、この施設自体宗像市内における経済効果ははかり知れないものがあると考えております。経営陣からのお話では、施設の敷地が47ヘクタール、その所有は創設者の宗政氏の個人の所有であります。毎年、市に対する固定資産税は約6,000万円を納めていられるそうでございます。これも経営には非常に厳しくのしかかっているとの報告も受けております。やはり施設自体の安定した経営が成り立ち、健全な運営ができまして、初めて宗像市の誇れる有益な施設となるわけであります。やはり市民が楽しめ、また積極的にその施設を活用することも大切であり、多くの市民が積極的に施設を使うことで、おのずと経営も成り立つわけであります。そこで、やはり市としましても積極的に連携を行い、事業の実施やいろいろな支援が必要であると考えています。  一方、私も当施設の近くに住んでおります。先ほど申し上げましたように、大イベントが開催されるたびに、施設入り口県道宗像直方線は交通渋滞を起こしております。主催者といたしましては、交通整理の警備員を多数配備し、駐車場も市の協力により、吉武小学校やアスティ21など用意はされていますが、ピーク時には施設入り口から石丸あたり、約4キロ渋滞を来しております。地元車両の通行にも支障が出ております。また、交通量がふえたことで交通事故も発生し、地元民としてはこのにぎやかになったことを歓迎する反面、問題も生じてきているのも事実であります。このことは地元からも苦情や要望も市に上げられていることと思いますが、何らかの早急な対策が必要ではないかと考えています。  そこで、幾つか質問をさせていただきます。  まず1点目に、グローバルアリーナが開園されたことによる市に対する貢献は多大なものがあると考えるが、この施設に対して考え方など、市の基本的な姿勢をお伺いします。  2点目に、開園以来、市として具体的な連携事業はどのように行ってきたのか、また今後の連携事業はどのようなものを考えているのか。  3点目に、当該施設の安定した経営を行っていただく意味でも、市としての経済的な効果あるいは企業誘致の観点から、積極的な支援策を行う必要があると考えるが、先ほど述べました固定資産税の優遇処置は検討できないのでしょうか。  4番目に、交通問題の解決策をどのように考えておられるのか。  以上で、1回目の質問を終わります。答弁のほどよろしくお願いいたします。 ◯平川議長  鍋山議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。産業振興部長◯石松産業振興部長  大きな1問目、農業関係で2点、質問をいただいております。まず1点目の、無人ヘリコプターの質問にお答えをいたします。  無人ヘリコプターによる病害虫防除は、農業就業者不足や高齢化が進行しております状況下で、米、麦、大豆等の土地利用型農業にとって厳しい農作業の1つとなっており、農家の労力負担の軽減など、地域農業の振興には大きく貢献していると認識をいたしております。現在、市内に3つの組合で4機の無人ヘリコプターが導入され、それぞれ活用をされておるところでございます。この無人ヘリによる防除は適期に、そして広範囲に一斉に行われるため、防除効果が高く、ひいては減農薬にもつながるものでございます。また一部地域では、水稲の直まきにも利用され、無人ヘリコプターの新たな活用が図られております。この無人ヘリコプターは当初、国と市の補助を受け、事業主体である利用組合の方で導入されております。  そこで、御質問のオペレーター養成に対する市補助につきましては、利用料金の中には防除費用や機体更新のための積立金、それとオペレーター養成費用等を含めた料金設定がなされていると考えております。したがいまして、利用料金の中から諸費用を支出する、いわゆる独立採算制であることが原則でございます。高齢化により新たなオペレーター養成が必要なことは理解いたしますけれども、財政難の現状では、補助による支援はできかねる状況でございます。  それでは、2項目めのマニアスプレッターに関しての質問にお答えいたします。  市では土づくり事業として、市内の畜産農家が生産した堆肥を農家が購入した場合に、その費用の一部を補助しながら、土づくりを推奨しているところでございます。御質問のマニアスプレッター購入の補助につきましては、基本的に補助事業での取り組みを行っており、現在、既に県あるいは市ともに補助制度がございますので、導入の御要望があれば、県に補助の採択を働きかけたいと思っております。  以上でございます。 ◯平川議長  鍋山議員。 ◯5番(鍋山議員)  今、部長の答弁でございますが、ヘリコプターによる防除要請に対しまして、市としては財政事情の厳しいおり、市の補助は難しいとの回答でありますが、この無人ヘリコプターによる防除は、御承知のとおり、平成11年度までに玄海地区に2機入りまして、あと、河東、吉武が1機ずつ、計4機入れております。12年度から実質的に防除いたしております。現在、吉武、河東、玄海地区無人ヘリコプターで、麦が4月から5月に2回防除しております。赤カビ病の防除ですね、ビール麦は、宗像農協とキリンビールの甘木工場との契約栽培でございます。それから、水稲が8月、9月に防除いたしております。これはイモチ病とかカメムシ、ウンカとか、これはやっぱりヘリコプターで防除しないと、農業の後継者不足で高齢者が多くなりました関係上、ヘリコプターは貴重な機材だと高齢者の方から大変重宝がられておるところでございます。大豆におきましては、8月、9月にハスモンヨトウ、幼虫のときは小さいですけど、ちょうど今から10年前に異常発生いたしまして、もう農道はもちろん、町道も県道も、小指ぐらいの太さの虫がはい回って、もう人家にも入っていきました。そういう防除を効果的に時期を見計らって、最低の農薬で防除をするというヘリコプターは、効率のよい農業機械であります。普通、粉剤を夫婦でナイヤガラで振りますと、切れたり、いろいろ、粉剤やったら四、五回かけておりましたが、ヘリコプターによる防除は2回で済んでおります。そういうことから、宗像管内で延べで1,200ヘクタールの農地を散布いたしております。宗像の農地が2,500ヘクタールあります。そのうちのやっぱり1,200ヘクタールですから、半分の600ヘクタール、600ヘクタールを防除いたしております。  農産物の品質向上、コスト削減生産量アップには、やっぱり必要不可欠な機械であります。これからの農業経営は、こういう近代的なヘリコプターを有効に活用して、どこにも負けない高品質の農産物を生産し、宗像市の農業活性化につながればと思っております。しかしながら、オペレーターの高齢化に伴い、オペレーターの確保養成が防除組合といたしましては重要な課題であります。そこで、1つ提案があります。  市内には趣味でラジコン飛行機とかラジコンヘリコプター、小さいヘリコプターですね、そういうとを飛ばしておるマニアがおられるのではないかと思います。そういった人たちにオペレーターをお願いしてはどうかと防除組合でいろいろ協議したんですけど、なかなかどこにどなたがおられるかわかりませんので、例えば地区のコミュニティ協議会とか、「広報むなかた」で、市の方も側面からの支援ができないかどうかお伺いいたします。 ◯平川議長  産業振興部長◯石松産業振興部長  最初に申し上げましたように、確かに無人ヘリコプター、今の農業には非常に欠かせないものになっております。また、いろんな機械化が進んでおります。そういったこともございまして、ヘリコプターだけではなくて、ほかの機械の利用組合、そういったことでもオペレーター不足が生じてくるんではなかろうかと推測されております。そのような事態が生じる前に、そういった機械利用組合の方でオペレーターや候補者を探していただくということはもちろんでございますけれども、私ども市におきましても、JA等と協議をしながら、広報等で希望者を募るといったようなこと、またそのための相談窓口、そういったものを設置する、そういったことは検討したいと思っておるところでございます。  以上です。 ◯平川議長  鍋山議員。 ◯5番(鍋山議員)  このヘリコプターによる農薬散布は、薬の飛散を最小限にとどめ、さらには少量の薬剤で最大の効果が発揮できます。今現在飛ばしておる液剤が原液でございます。それを8倍液に溶かしまして飛ばしますので、かなり葉っぱあたりに付着すれば取れません。それだけの効果がありますので、一般の市民の方が農業にかかわりを持つことによって、農作業の重要性、必要性について理解を深めるよい機会になるのではないかと思いますので、市といたしましてもできる限りの御支援をお願い申し上げまして、私の1の質問について終わりたいと思います。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  それでは、2項目めのグローバルアリーナとの連携協力について、私の方から御答弁をさせていただきます。  4点に分けて御質問いただいております。まず1点目の、市のいわゆる協力姿勢といいましょうか、市の考え方についてどうかということでございます。  もう議員、十分に御案内のとおり、グローバルアリーナは、民間企業の創設者の私財を投じて、企業の地域貢献として青少年の健全育成スポーツ、文化の発展に寄与することを目的として、平成11年4月に施設が設置をされました。この運営は財団法人サニックススポーツ振興財団が行い、管理を株式会社グローバルアリーナが行っておるところでございます。  私ども宗像市としましては、企画の段階から、また誘致活動の一環として連携を行い、平成14年7月には、宗像市と当財団とで連携協定に関する提携書を締結をいたし、相互連携に取り組んできたところでございます。具体的には、財団側は、施設内の公園やジョギングコース陸上トラックなど、公共的なスペースの施設の無料開放や、スポーツを中心とした市民学習のための講師派遣、有料施設の減免措置等を行うなど、市としては公共性の高い事業の広報や青少年国際交流事業における支援、ユリックス、正助ふるさと村等との事業連携などを掲げておるところでございます。市といたしましては、これまで本提携書に基づき連携事業を実施しております。  議員御質問の市の姿勢としての考えでございますが、民間企業による地域貢献ととらえ、広く市民が利用できる公共的な機能を有する施設であるとの認識を持っております。また、多くの雇用や観光施設としての観点からの宗像市に与える経済効果も生じていると十分に理解しておるところでございます。施設のあり方については、高く評価をしておるところでございます。  2番目に、「各種事業に当たって、これまで具体的な連携事業は」ということでございます。また、今後の連携支援をどのように考えているかということについてお答えをいたします。  連携事業につきましては、平成14年度の連携協定に基づき、これまで各種の連携事業を行ってまいりました。具体的には、財団側としてはサッカー、ラグビー、柔道などの国際試合が開催される同事業への後援や支援を行っています。また、大きな事業として、平成15年度の合併記念事業として開催したワールドフェスティバルを初め、昨年は、議員もお話しになりました、マレーシアマハティール前首相を講師に迎えた次世代リーダー養成塾なども開催しておるところでございます。特にラグビーに関しては、日本を代表するラグビーチームより市内小学校への指導をいただくなど、非常にすばらしい事業を展開されております。  また、今後のあり方でございますが、これまでの事業に加え、さらなる連携事業の展開を図るため、今年度は次世代リーダー養成塾ねんりんピック事業、あるいはねんりんピック記念事業として宗像市が主催する少年ラグビー大会などを行うこととしており、今後もスポーツ、文化活動を中心としながら、積極的な連携事業を行っていく予定でございます。  次に、3番目の問題でございます。グローバルアリーナに対する税の優遇策など検討できないかということについてお答えいたします。  当該施設の税の問題につきましては、市と施設側との協議の都度、課題となっておるところでございます。市としましても、施設の誘致を行った経緯や、先ほど申しました公共的な機能を有し、市民に還元されているなどを考慮すれば、何らかの優遇措置を検討しなければならないと考えております。しかしながら、財団法人が経営しているとはいえ、土地については個人の所有であったり、施設についても営利、非営利の施設が混在しており、詳細について調査研究が必要であります。つきましては、税収も厳しい情勢の中、基本的には市民の御理解をいただくことが前提となりますが、税の優遇措置が可能なのか、あるいはその詳細について法的課題も含め、早急に検討を進めていきたいと考えております。  次に、4番目の問題でございます。グローバルアリーナの入り口は、福岡県の管理する県道直方宗像線でございます。所管の宗像土木事務所に対して、県道改良や交差点改良による右折帯などの設置により、渋滞対策を要望しているところでございますが、県といたしましては、現在、中ノ尾地区道路改良を最優先としておるところでございます。今後、通過交通の増加が見られるならば、路線として道路改良に取り組むことができますが、グローバルアリーナの入り口だけの改良工事は考えていないということの回答を得ておるところでございます。今後は、市としましても交通量の推移を見ながら、県にしっかりと要望していきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 ◯平川議長  鍋山議員、勘違いをちょっとされたんじゃなかろうかと思っております。1項目めの(2)を質問したかった……。答弁はございましたが、引き続きすればよかったんだろうと思います。 ◯5番(鍋山議員)  ちょっと申し……。 ◯平川議長  そのことを、(2)から行きますか。 ◯5番(鍋山議員)  ちょっと私、(2)のマニアスプレッターの大事なことをちょっと言いそびれましたので。 ◯平川議長  1問1答え方式ですから、ちょっとその辺。 ◯5番(鍋山議員)  よろしくお願いします。  次に、(2)の質問に対しまして御答弁いただきましたが、マニアスプレッターの導入につきましては、平成12年度に吉武土づくり組合を設立いたしまして、毎年200トン程度を散布しております。堆肥の散布は、有機肥料による土づくりであることから、化学肥料を抑制することにもなります。土づくりをすることによって、宗像の農産物のブランド化を進め、さらに宗像市内で生産する農産物を学校給食へ納入して、地産地消を推進したいと考えております。また、吉武地区は本市の重要な水源地でもあることから、環境保全の観点から、今後も堆肥散布範囲の拡大に取り組みたいと考えております。  本市の基幹産業の農業の発展にさらなる御支援をいただきますようお願い申し上げまして、(2)の質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。  それから、先ほど市長から答弁いただきました第2の質問でいたします。  ただいま御回答いただき、市の当施設に対する評価や連携協定に基づく取り組みなど、これまでの経緯はおおむねのところわかりましたが、少し掘り下げて質問をいたします。  確かに事業に対する後援や若干の事業について紹介をいただきましたが、究極のところ、民間施設とはいえ、グローバルアリーナの運営が確かなものとなり、また市民が積極的に活用することが両者にとって大事なことであり、また宗像市にとっても有益な施設になるだろうと考えております。それには市ができる範囲において、市の産業振興や市民生活の向上に寄与する事業など、積極的に支援を行うことであります。確かに民間施設でありますので、営業的な活動と公益的な活動の違いはあると思いますが、営業行為は別として、市経済に寄与し、市民に役に立つことは、当然市が後押ししてもかまわないのではないかと考えています。私は、この他市町村がうらやむような施設を生かすも殺すも、まずは多くの市民がグローバルアリーナの施設や事業のことを知り、足を運び、使うことだと思います。多くの人が訪れることで、おのずと経営が好転していくのではないかと考えています。  また、支援策ですが、先ほどの質問の中でも申し上げましたが、雇用や来訪者による経済効果あるいは教育効果など、市に対する貢献は多大なものがあると考えています。そこで、市も企業誘致あるいは地場産業の育成の観点から、支援を行う必要があろうかと考えています。先ほど回答では、固定資産税については今後積極的に検討するとの回答がありましたので、これ以上の御質問は控えさせていただきます。  さて、その他の支援策ですが、先日、経営陣にお会いしたときも、利用について市民の活用がある程度なされてはいるものの、研修や事業実施における施設の市民利用において、現在、市外の学校や事業者の利用が多数を占め、市内の利用が少ないと報告されております。このことはやはり、市民にこの施設が十分理解されておらず、学校利用あるいは市のいろいろなイベントなどにおいても、もっと積極的に使っていかなければならないのではないでしょうか。  また、道路問題ですが、県道の交通渋滞については、県への要望を市から積極的に今後、行っていくとの回答をいただきましたので、どうかよろしくお願いいたします。  しかしながら、あの施設の状況を見ましたところ、当該施設には進入道路が1本しかなく、これも交通渋滞の原因ともなっているのかと推測いたします。このことは開発当初から考えておかなければならないことかもしれませんが、この交通渋滞の解決策として、現在の道路に加え、もう1つ進入道路が必要ではないかと考えています。当然のことながら、施設設置者が考えなければならない問題かもしれませんが、先ほど申しましたとおり、市も連携あるいは企業誘致としての考え方から、例えば平山地区へ抜ける農道を少し拡幅して、市道として確保するなどの方法もあるかと考えております。  そこで、2番目の質問をさせていただきます。  まず1つ目に、これまでグローバルアリーナで開催された事業あるいは今後の連携事業において、市民への周知をどのように行っているのか、あるいはもっと積極的に周知できる方法は考えられないのか。  2点目に、施設の市民利用において、例えば市内の学校や市の事業などでどのように推進を図ってきたのか、あるいは今後どのような方法で推進策を考えているのか。  また、道路問題ですが、事前に昨年、都市建設部長にお伺いしたときに、市道の検討がなされた経緯があり、これには多額な予算が生じ、現段階では非常に難しいとお聞きいたしました。しかしながら、当該施設に多くの利用者が集中することから、本格的な道路建設ではなく、農道等を少し拡幅し、副道としての機能を持たせるだけでも相当な機能が高まってくるものと考えております。  そこで3点目、再度、市の支援策として市道の建設ができないのか、あるいは農道の改良を行い、副線的な道路が検討できないのかお伺いいたします。 ◯平川議長  執行部。経営企画部長。 ◯宮部経営企画部長  それでは、市民にどのように周知しておるのかということについてお答えをいたします。  まず、市の広報で月例の行事予定表に公的な行事については現在、掲載を行っております。また、大規模な行事につきましての告知や結果の掲載も行っております。また、定例の市の記者会見において取材をいただく場合については、共同のプレス発表などを行っております。それからまた、大きなイベント事業につきましては、市及び教育委員会と後援をいたしております。例えばサッカーとかラグビー国際試合について、市内の小・中学校へ告知チラシなどの配布をお願いし、児童・生徒への周知を現在、図っております。  それから、観光の取り組みについてですが、市の観光パンフレットに施設の紹介を行うとともに、観光イベント等については、事業の双方の連携を行っております。それから、ホームページにつきましては、現在18年度中に内容の大幅にリニューアルを考えております。その中で、グローバルアリーナにつきましても、観光施設として施設の紹介をしていきたいというふうに思っております。  それから、2点目の市民の施設利用についてのどのように推進を図ってきたのかということでございます。先ほど申されましたように、グローバルアリーナの市民の施設利用につきましては、無料開放の公園やレストラン、売店などの施設については多くの市民の方が利用をされておりますが、研修や会合などによる施設利用については、まだまだ市民の方の利用がなされていないというふうに私の方もお聞きをいたしております。  そこで、市といたしましては、市民の方の利用促進を図るため、14年度にグローバルアリーナと市との間で連携協定を結んでおりまして、市の主催する事業につきましては減免規定を設けていただいておりますし、学校利用や市の各種団体利用につきましての減免もいただいておるところでございます。また、学校の利用につきましては、市内の校長会に説明して、積極的な活用をお願いしておるところでございます。今後とも引き続き、市民の方の利用、あるいは学校での積極的な活用をお願いしていきたいというふうに思っております。 ◯平川議長  都市建設部長。 ◯吉永都市建設部長  現在ある農道を拡幅すればいいじゃないかというお話でございますけども、具体的にどこの農道をちょっと指されておるのかちょっとわかりませんけども、ただ、16年の第3回の定例会で同じような御質問を河東議員の方からされております。そのときに私どもでお話しさせていただいたのは、地元としてやっぱり区長会、地元要望、いろいろありますのでということで、私ども、現地調査を行ったということで、地元の気持ちとしてはよくわかりますという話もいたしております。市としても何とかしたいんですけど、事業費の面で事業化に至らないと、そういう話もさせていただいたところでございます。  そういうところも含めまして、私どもとしましては、まず宗像土木事務所の方に県道の右折帯をつくっていただくということでお話を持っていきました。その後、宗像土木事務所としましては、交通管理者、宗像警察署の方に要望書を出されたらどうですかという話もございましたので、その足で私どもは宗像警察署の方に行って、話をしたんですけども、宗像警察署の話ですと、道路管理者の意見を聞きたいというふうなことでございまして、その後、現地の方で、私どもと警察、それから宗像土木事務所と現地の方でいろいろ協議をやったんですけども、最終的には、先ほど市長が申しましたように、通過交通の増加が見込まれるようであればというふうな回答をいただいたところでございます。  それで、私どもとしましては、地元、本当に困っておられますので、引き続き土木事務所の方に対しまして、県道、この部分の改良、右折帯の新設ですね、つくっていただくということに関しましては、粘り強く要望していきたいというふうに考えております。それから、農道の拡幅でございますけども、先ほど申しましたように、位置的なものがちょっと今のところわかりませんので、後で議員の方からどの農道拡幅を考えておられるのかを一応お聞きしたいというふうに考えております。  以上です。 ◯平川議長  鍋山議員。 ◯5番(鍋山議員)  今、都市建設部長から回答をいただきましたが、私が考えておる副線的な道路は、ちょうど平山の集落から猿田さへ抜ける道があるんですよ。そこを拡幅するか。農地を幅員10メートルほど用地買収いたしまして、距離的に200メートルぐらいです。そこを通って、裏道みたいな関係ですが、平山口、直方宗像線が平成20年に高速道路の鞍手……。高速道路と直方宗像線が交差したところが平成20年に鞍手インターができる予定になっておりますので、山田峠から現在岡垣宮田線ですか、トヨタ関係の車が通っております。それも9月には20万台体制と23万、合わせて43万台体制で増車するということで、かなり現在も交通量が、1信号機で30台ぐらい朝はつかえております。そういう関係で20年たちますと、あと3年ですが、その間の吉武の道は全然通れなくなるんじゃなかろうかと地元の住民も心配いたしておるわけでございます。何とか副道といいますか、グローバルに抜ける道をつくっていただかないと、県道の方は土木事務所に猿田峠の下の方、右折帯をつくってくださいと要望いたしましたところ、民間企業だからそれはだめですということでございました。  何とか市の方で、これだけスポーツ関係で頑張っておる民間企業は、日本国じゅう探してもありません。この宗像の鞍手と郡境の猿田地区にあるんですけど、これだけの施設を宗像はやっぱりもっと有効に利用していただきたいと思います。何とかその意味から申し上げましても、今のままでは道路が常に渋滞を来しまして、このままではグローバルアリーナに入ることもできないし、副線的な道路を建設していただきたいと要望を添えて、お願いいたします。  一応、質問は終わりますが、最後に要望をいたします。
     このグローバルアリーナは、建設当時、私も地元対応の役員として活動を行った経緯もあり、思い入れもひときわ強い者の1人であります。私どもは、民間の会社とはいえ、ここまですばらしい事業が展開されるとは考えていませんでした。このような多くの人が訪れ、教育的にも意義のある活動がなされていることは大いに歓迎したいと考えていますが、反面、地元民にとっては、交通問題を初め、地元にとって迷惑となっていることも事実であります。今後の展開によっては、地元民としては有益施設か迷惑施設になるか、大きく変わってきます。また、施設を利用する入場者も現在79万人と報告をいたしましたが、今の勢いでいきますと、一、二年ぐらいで100万人の来場も間もなくと考えております。  ことしも次世代リーダー養成塾も7月に開催予定とお聞きしており、市も現在、協議されているようです。日本国内あるいは海外まで宗像市をアピールできる絶好の機会だと思います。また、皆さん御承知のとおり、宗像市を本拠地として活躍するサニックスラグビー部、福岡サニックスブルースも今季からトップリーグに返り咲き、日本国内の最高峰リーグで活躍します。このチーム名も今回改称され、宗像の海と空の青を基調としてブルースと命名されたと新聞報道で読みました。これも宗像市のPRとしては絶好のチャンスです。多くの人々に宗像市を知ってもらうことは、経済的にも大きな効果であり、定住化促進にも大いに役立つものではないかと考えています。宗像市としても、先ほど質問いたしましたとおり、グローバルアリーナの活動が民間であるとはいえ、公益的な活動が行われ、経済的にもメリットがあるものだと考えています。どうか積極的な連携事業の実施や支援策をお願いし、市民に愛され、市と民間活動が共存できる施設として、今後も積極的にかかわっていただくよう要望いたしまして、質問を終えさせていただきます。  どうもありがとうございました。 ◯平川議長  これをもちまして、鍋山議員の質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開を11時といたします。                      休憩 10時48分                      再開 11時00分 ◯平川議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、1番、福田議員の質問を許します。福田議員。 ◯1番(福田議員)  皆さん、おはようございます。議員番号1番、市民連合、民主党の福田昭彦でございます。よろしくお願いします。  本日は欲張って5点ほど質問をさせていただきます。  さきの5月の臨時議会におきまして、第1次宗像市総合計画の基本構想が発表されました。その中でも述べられているとおり、本市の抱える課題といたしまして、若い世代の定住促進、それから少子高齢化に対応する子供育成環境の充実、そういったものが挙げられております。そういったことから、私、新人として過去のこと、そしてまた現在のこと、大変わからないことが多いので、結果的に質問も多くなってしまいました。それを一つずつきょうはお聞きしていきたいと考えております。  まず、第1点目ですが、学童保育について。これは特に私の住んでおります校区での赤間小学校の問題にもなりますけれども、全般的なこれからの学童保育の傾向として、これ、肥大化している学童保育を分割して2クラブ化できないか。2クラブというよりも、規模を適正化できないかということでお聞きいたします。  2番目の問題ですが、し尿前処理施設の進捗状況についてお聞きいたします。現在、河東の終末処理場に建設予定のし尿前処理施設の進捗について、その運用開始後の直接、間接経費は幾らかかるのかといったこともお尋ねしたいと思います。  3点目ですが、新しい工業団地についてお聞きいたします。これは、先月の臨時議会の中で、国土利用計画の中で審議されました新しい工業団地について、質問をさせていただきます。その新しい玄海地域の工業団地のインフラ整備について、小さく4つの質問がございます。1点目が、市も一部インフラ整備を行っていくのか。2点目、もし行うとすれば、その予算を幾らぐらいと見積もっているのか。3点目、誘致を予定している企業は現在あるのかどうか、また何社ほど誘致する予定なのか、その事業計画的なことを聞きたいと思います。4点目、その経済効果はいかほどであるか。  それから、大きな4点目でございます。都市計画税についてお聞きいたします。現在、宗像市の中で課税者と非課税者がおりますので、そういった不公平感というものも聞こえてまいります。そういったところについてどうお考えになるのかといったことをお聞きいたします。  5点目です。玄海地区の下水道インフラ整備についてお聞きいたします。その下水道のインフラ整備の予算とスケジュールは現在どのようになっているのか、また、合併処理浄化槽と下水道のコストの比較、そういったものを検討されておられるのか。  大きくその5点についてお聞きいたします。よろしくお願いします。 ◯平川議長  福田議員の質問に対し、執行部の答弁を求めます。教育部長。 ◯立石教育部長  まず、肥大化している学童保育を分割して2クラブ化できないかという質問についてお答えを申し上げます。  学童保育所については、一部の学童保育所は学童数が100名を超えるような状況でございます。このような肥大化した学童保育所については、学童の安全を確保する上でも、学童数に応じた施設規模や運営の方法、機能の適正化というふうにおっしゃいましたが、これが施設規模や運営方法などということになろうと思います、できるだけ考慮していかなければならないというふうに考えております。このことから、御指摘の2クラブ化につきましては、余裕教室の確保が可能なのか、国庫補助の対象になり得るのか、そういった可能性について調査中でありまして、今、県とも国庫補助等については協議を行っている段階でございます。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  どうもありがとうございました。  今、私、学童保育、実際に見てみました。それで、赤間小学校の学童保育と、それから吉武小学校の学童保育、それから先日、田中議員、それから新留議員と御一緒していただいて、春日小学校の学童保育というふうに見学をさせていただきまして、そこで感じたことは、やはり赤間小学校の学童保育というのは、すごい人口密度が高いといいますか、施設に対して子供があふれている、その印象を非常に受けましたね。春日小学校はどうかといいますと、そういった過去に肥大化した経過がございまして、今、市の方が2つのクラブ化を認めておりまして、そして予算もできて、今2つに分かれておりますので、非常に適正化がされているという印象を受けております、細かいことは後でまた述べますけれども。  一方、吉武小学校に関しましては20名ですね。20名でプレハブ。非常に一番私が、ああ、何か吉武小学校の学童保育の規模、適正だなとすごく感じました。それは、指導員の方にいろいろお話を伺ったところ、そういった指導員の方の口からもそういう印象を受けたんですね。なぜならば、学童保育というのは、やはり子供の単なる遊ぶところではなくて、放課後生活をする場所だと。ですから、子供の人格をしっかり受けとめて、子供とやはり、適正規模が少人数とイコールかどうかわかりませんけれども、数が少なければ、それだけ子供としっかりと対峙ができると。そして、子供が、上辺で遊んでいると、やっぱり振り向いてくれないと。でも、子供と遊びの中で共感をするような接し方、そういうことができると、子供が本当に心を開いて、そして伸び伸びと育ってくれている。そういうことをおっしゃっていましたね。  片や赤間小学校、ちょっと残念だなと思った話は、学童保育にずっと一緒に3年間いる子供たちが3年後に話していて、ところで子供同士が名前もわからないと。やっぱり肥大化した学童保育には、いわゆるそういう人間関係の希薄さというものがどうしても出てしまうようでございます。片や吉武小学校、戻りますけれども、子供が例えばけんかしていると、そしたら先生が仲裁に入らなくても、子供同士が、上の子がちゃんと「どうしたの」と子供の話を聞いて、子供同士で何か解決してくれていると。上の子が下の子をしっかりと何か自然に面倒を見てくれていると。そういった子供の世界がしっかりと、適正化することによって生じているということでございます。  したがいまして、春日小学校でもそういった過去に肥大化があり、そういった検討を踏まえた上で、しっかりとやっぱり保護者の方、それから学校、それから学童保育の連合会、3者がしっかりと協力し合って、2クラブ化を認められて、そして今、適正化の学童保育が2クラブ、春日市ではもう既にできております。市の規模としても宗像市と非常に類似しております。ですから、春日市でそういった先例がございますので、宗像市もぜひそういった2クラブ化に対して取り組んでいただきたいと思いますし、早期のそういった実現を目指していただいて、子供のよりよき向学の住環境をそこにつくっていただきたいと切にお願いする次第でございますけれども、立石部長、春日市のそういった前例があるということを踏まえながら、今後の取り組み方はいかが考えておられるか、御答弁をよろしくお願いします。 ◯平川議長  教育部長。 ◯立石教育部長  先ほども申しましたように、やはりそういう肥大化したところにつきましては、やはり子供の安全とか、そういうものを考えなければならないということで、ただ、そう言いましても、むやみに金をかけるというわけにいきませんので、施設あたりについてはいわゆる学校の余裕教室、これを確保したいというふうに考えておりますし、また、1つの今の学童保育所を2つに分けるということでありますと、当然この補助金も違ってくる。ですから、補助金をぜひ通していただきたいということで、今、県と協議をしておりまして、これはやはり充実させる方向で検討をしておるということでございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  どうもありがとうございます。  一応、県としっかりと協議をしていただいて、早期の実現をぜひお願いしたいと思います。  というのは、赤間小学校の場合、やはり現場を、立石部長、行かれましたか。建物はどうにか2つに分かれているようでございますが、廊下があって、建物の間が玄関になっている。だから、雨の日は靴を履いているときに濡れるから、ひさしをつけたら、何か建物が1つとみなされて、2クラブ化が今、認められないという、そういう指導員の方のお話もありました。だから、そういうしゃくし定規な御判断で何か物事が進まないということではなくて、物事の本質をしっかりとやっぱり見ていただきたいと。  そして、そこの吉武小学校の学童保育の先生がおっしゃっていましたけど、やっぱり大きなところでやっていたときには、自分が帰ってから耳鳴りがすると言うんですね。やっぱり百何十人の子供が狭いところで、特に雨の日、体育館が使える場所はいいですけども、大体5時以降はもう社体があるわけですから、本当に6限目が終わってから社体が始まるまでの1時間ちょっとの間ぐらいを雨の日はそういったところで、体育館で遊ばせることができるけれども、そういう狭いところに子供が百何十人いたら、自分でも帰って耳鳴りがするというんです。で、子供もどうかなとおっしゃっていましたけど。確かにそういった人口密度が高いと、そういう弊害も出てくるかと思います。そして、やっぱり子供がそういったストレスになって、いろんな子供の障害的なものというものが出てくるんではないか、問題につながっていくんではないかということも非常に懸念されるところでございます。ですから、場所も先ほど余裕教室を使うような検討をされておるということでございますので、その辺も加味して、そして予算ですね。予算は、今、建物はとりあえず2つに分かれているわけですよね、赤間小学校。ですから、2クラブ化することによってのメリットは何かというと、やはり補助金ですよね。少しでも補助金が多く出ることによって、そういった取り巻く環境が少しでもやはりよくするように改善できるようなお金の使い方ができるということですから、場所も踏まえて、そして2クラブ化で、早くそういった補助金的な予算がふやしていただけるように、今後ともぜひよろしくお願い申し上げます。  という御要望を添えまして、1点目を終わらせていただきます。  それでは、2点目の回答をよろしくお願いいたします。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  2点目のし尿前処理施設の進捗についてということで、答弁をさせていただきます。  し尿前処理施設の使用開始後のランニングコストにつきましては、現在、上下水道部と、概算ですが、年間2,000万円ほど私の方から上下水道部の方にお支払いするというような状況になるんじゃないかというふうに考えております。それで、現在の進捗状況でございますが、御存じのように平成17年度予算にこの前処理施設の建設の調査費を計上いたしまして、現在、上下水道部の方にこの仕事を委託をいたしております。間もなく上下水道部の方で開始をされるのではなかろうかというふうに理解しております。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  この年間の2,000万円のコストの内訳をもう少し詳しく教えてください。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  今、上下水道部の方と協議をしております中身で言いますと、維持管理費が約500万円ほど、それから人件費が約500万円、それから処理費が1,000万円ほどかかるのではなかろうかということで協議をいたしております。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  わかりました。  この河東の終末処理場にその前処理施設をつくるというお話がしっかり粛々と、着々とスケジュールどおりに現在進んでいると考えてよろいしんでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  私ども、今申しましたように、終末処理場で処理をするということで、今、上下水道部の方に委託をして、これを進めております。地元との協定も済んでおりますので、この方向で今行っております。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  昨年12月にこの件につきまして、私、質問をさせていただいたときに、河東地区との合意は最終段階に入ったということでございましたけども、今の御答弁では、最終的にもうしっかりとその前処理施設をつくって、そこを使用することができるということを地元の河東地区の方々との合意がしっかりもうとれたということで理解してよろしいでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  そのとおりでございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございます。  それで、前処理施設のこのランニングコスト2,000万円ですね。2,000万円といいますと、今、曲の実際にし尿処理施設のランニングコストは、宗像の分が約2割でございますので、これの受け持ちで約4,000万円でございますけれども、ということは、ランニングコストは、ちょっと施設の建設費云々とか、更新費とかいうのをちょっと除外しまして、ランニングコストで比較すると約2分の1におさまると考えてよろしいんでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  現在、曲のし尿処理施設の経常経費の宗像市の分担が6,500万円ほど言うてきます。それで計算しますと、大体3分の1ぐらいになるというような感じになると思います。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  6,500万円でした。私、組合の議員をさせていただいていますけど、済みません、ちょっと数字が抜けておりました。  そうすると、やはり前処理施設をつくることによって、非常にそういうランニングコスト的にもメリットがあるということを今、再認識できたわけですけれども、ちょうど先週の金曜日に毎日新聞と、それから西日本新聞でちょうど同じような記事が掲載されました。読んでおられる方はもう御存じだと思うんですけれども、これを簡単に御紹介しますと、福津市が今現在、宗像市曲にある広域し尿処理施設宗像浄化センターを操業停止期限、これは2008年9月末以降も継続して使用する意向を宗像市に伝えていたことが8日わかった、これは両議会でも論議になりそうということで、新聞に、毎日新聞で6月10日金曜日、西日本新聞は6月11日付でこのことが記事になっております。  このことを宗像市としては、これはだれが困惑されているかわかりませんけれども、困惑していると書いてありますけれども、この辺の事情は、ちょっと事実確認をしたいんですが。 ◯平川議長
     市長。 ◯原田市長  福津市の新しく選出されました市長の方から私の方へ、新聞に載っておったような形でお願いといいましょうか、使いたいんだというお話は来ております。ただ、私の方から、だからいいですよというようなことは一切答弁はしておりませんし、今後の問題として、申し出があった以上は、何らかの形で考えなければならないだろうという個人的な見解は持っております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございます。  この問題はぽんと、この新聞を見られた市民の方から、私、お問い合わせいただいて、内容がよくわからないということなので、確かにそうだろうと思うんですね。ですから、ちょっと一般質問を傍聴の市民の方もいらっしゃると思いますから、少し経過を私も振り返ってみたいと思うんですね。  そもそも曲に昭和52年の10月にこの一部事務組合として、宗像市、それから旧福間町、津屋崎町、それから玄海町ですか、という市町村で処理場の使用期限を20年として、この宗像市の曲にこのし尿処理センターをつくったわけですね。それが実際に20年たちましたと。でも、これを延長して使わせてくれということで、地元住民の方とその辺が交渉になりまして、平成14年の9月に福岡地方裁判所においてこの裁判が和解をしたということですね。そして、使用期限をここで平成20年の9月末限りと、ここでこの和解条項にそれをしっかりと約束をされて、そして、操業停止後1年6カ月以内にこの施設を撤去しなさいということです。その期限が平成20年9月末に来るということを受けて、この記事が載ったわけですよね。原田市長は、この曲のし尿処理センターの組合長でもおられますので、組合長としてことしの5月31日に地元の方々に御報告に伺ったというふうに聞き及んでおりますけれども、そのとおりでしょうか。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  5月のその細かい日にちはわかりませんが、いずれにしても、和解条項にのっとって、説明会を必ずするんだということにのっとって、きちんと私どもは説明会に行っております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございます。  これはさきの3月の定例会で、これは、植木議員が同じし尿処理センターのこの使用期限延長の代表質問をされたときに、その質問に原田市長はこう答えておられるんですね。「この和解条項のいろんなことを守るために私は現地へたびたび行っております。話もたびたびしております。決して私は地元の方々といわゆる感情的な変なわだかまりは一切ないというように思っております」と答えておられますね。その後また、同じく3月定例会で、河東議員がやはりこのし尿処理センターの期限延長の一般質問をされました。そして、河東議員が市長にこう質問をされておりますね。「地元や施設関係者の話によりますと、市長は地元が使用延長を了解してくれるなら使用した方がよいという発言もされたやにお伺いしております」という発言がございました。  こういった事実を踏まえまして、その5月31日、市長が曲の方に行かれたときに、この施設の使用期限延長についてのコメントはされたでしょうか、されなかったでしょうか、御答弁をお願いいたします。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  河東議員の御質問の答弁の方は何もおっしゃらなかったんですけども、恐らくそのときにも、私はそういったことで了承しましたという答弁をしたというような答えはしてないと思います。私どもはあくまでも現時点すべて、今もそうですけれども、粛々と和解条項にのっとって事を進めておるということでございまして、それ以外の答弁は私はした記憶はございません。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  先ほど施設のランニングコストを比較しても3分の1になるわけですね、前処理施設を河東につくりますと。そういう意味からも、経費的な面からのメリットがあるということと、それから、やはり曲のし尿処理センターというのは、しっかりとこの平成14年の和解条項にのっとった上で、この施設をしっかりと撤去して、そして曲を撤去して、河東に移っていかなきゃいけないという、これは行政としてしっかりとこの和解条項に基づいて、こういった計画をしっかりとしていただきたいというふうに私もしっかりとそのお願いをいたしますけれども、将来そういうふうなことが変わるような可能性はございますか、原田市長に問いたいと思います。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  現時点は、先ほど答弁しましたように、和解条項にのっとって私どもは粛々と進めておるところでございます。ただ、先ほどの御質問にもお答えしましたように、新しい宗像地区内、2つの市になりました。福津市の方からお願いがあったわけですから、このことについては粛々と受けとめて、そして考えていかなければならない。同時に私自身、将来の宗像づくりについて合併、いろんなことも考えております。そういった意味で、ある時点では何かの政治的な判断をしなければならないようなことがあるかもしれません。そういったときには若干の変更がある可能性もなきにしもあらずではなかろうかと思っております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  そうすると、そのまま継続使用する可能性があるというふうに理解してよろしいですね。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  現時点でそうですとは言いませんけれども、先ほど言いましたように、政治的な判断をするときがあるということでございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  この施設に関連して、ちょっとコスト的なところをもう少しお聞きしたいんですけれども、河東にこの前処理施設をつくった場合のコストが大体3億円から4億円というふうにこの前、篠塚部長から、昨年の12月、私が一般質問でお聞きしたときに答えていただきました。建設費に3、4億円、そしてランニングコストが年間2,000万円、非常にこれは安上がりですよね。曲のし尿処理センターを今後継続して使う、使わないにかかわらず、下水道の普及率というのは100%にならないわけですから、ですから、これは合併浄化槽とか、それとか、まだくみ取りの一部残っている部分、こういったものも将来にわたってやはり、少量になるでしょうけれども、継続して処理をしていかなければいけないという行政の責任、義務が当然あると。そのためにはどちらかに、市のどこかでそういったし尿処理の機能を持つ必要があると想像するんですけれども、それでよろしいでしょうか、篠塚部長にお聞きします。 ◯平川議長  上下水道部長。 ◯篠塚上下水道部長  そのとおりでございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ちなみに曲のし尿処理センターを継続して使った場合と、例えばの話ですけども、施設の耐久年数とか、それとかそれを維持して使っていくための施設の維持管理費、そういったもののコストというのは大体、ラフでいいんですけれども、計算とかはできますでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  曲の今の清掃施設組合の施設を使うと、大体今の経常経費の2億円ぐらいがこのままずっとかかっていくと思うんですね。といいますのは、宗像市のし尿処理量の減少というのは若干、下水の普及に伴って出てきますけど、いずれ福津市の下水が普及率が上がった時点で、かなり福津市の方のし尿は減っていくと思いますけど、施設を動かすコストはそんなには変わっていかないんじゃないかなというふうには予測しております。  以上です。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  毎年2億円かかるとすれば、10年間で20億円、そして20年間だったら40億円、そういったお金が概算では計算できますけど、それでよろしいでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  大きな概算ですね。福津市のし尿の減少度合いとか、それのし尿が極端に減ったときのランニングコストの減少が若干わかりませんので、私の考えでは2億1,000万円かかっているのが2億円ぐらいはかかっていくんじゃないかなということで、大きな概算ではそういうふうになるんじゃないかなと思います。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  それは宗像市の負担金ですかね。ランニングコストが年間6,500万円ですね。それとは別に大体年間2億円ぐらいの維持管理費じゃなくて、施設の補修費と考えてよろしいでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  曲の清掃施設組合の工場を運転する経費が大体そのくらいかかるんじゃないかなというふうに考えます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  篠塚部長にちょっとお聞きしたいんですけども、先ほどの年間ランニングコスト、河東に前処理施設をつくったら約2,000万円、それ以外に今度はその施設の年間維持費とかそういったものが今後どのくらい予想されると思われますか。 ◯平川議長  上下水道部長。 ◯篠塚上下水道部長  今のところほかにはかからないというふうに思っております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  そうしますと、いわゆる宗像市の今の現状をもう1回、傍聴されている方がわからないといけませんので、整理しますと、要は、宗像市はし尿処理センター、曲をとにかく平成20年の9月に撤去しなきゃいけない。それはもう和解条項にのっとって、これは義務なんです。そして、今そのために、その後、河東の終末処理場にそのし尿前処理施設を今つくろうとしているんだと。そして、これは曲を今後使う、使わないにかかわらず、やはり一部のそういったし尿の処理のために前処理施設はどうしても要るんだと。そうしたときにコストは、建設費が3億円から4億円、ランニングコストは年間2,000万円ですね。片や仮に、万が一でもないと思いますが、平成20年の9月以降、曲の施設を残したら、施設の保守点検が年間2億円、それに宗像のし尿分、だんだん減っていくんでしょうけども、今、年間6,500万円かかるということの現状認識をちょっとおさらいしたいと思いますが、それでよろしいでしょうか、考え方としては。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  曲の清掃施設組合の費用の考え、ちょっと違うというか、理解がちょっと違うので。全体で2億円ほどかかって、そのうち宗像市が分担するのが、6,500万円ぐらい宗像市が払っていかなきゃいかんであろうということでございます。あとは言われたとおりだと思います。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  だから、施設の老朽化に伴って更新とかはないんですか、施設の更新とかは。そういった費用がないと思うんですけど。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  今、私どもが清掃施設組合の方からお聞きしておりますのは、今から15年か20年ぐらいは年間少しずつ修理を、今2億1,000万円ぐらいかかると言いましたが、その中で少しずつ修理をしていけば、そのぐらいの年数は大きな出費なしに継続できるのではなかろうかというふうに聞いております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)
     そうしますと、要は、2億円という宗像の負担の分ですよね、曲の施設。6,500万円です、失礼しました。何回も済みません。6,500万円。そして、片や河東のやつは、初期投資3億円、4億円の施設の建設費、仮に20年のスパンで考えて、減価償却は年間2,000万円じゃないですか。そして、ランニングコストが4,000万円。だから、6,500万円対4,000万円ということで、コストの面でもそれくらいの差があるというふうに認識してよろしいでしょうか。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  そのとおりでかまわないと思います。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ということは、要は、宗像市の今の現状をもう1回ちょっと言いますと、曲のし尿処理センター、将来使えなくなる平成20年9月に撤去して、河東の終末処理場にし尿前処理施設をつくった。そのときのコストが4,000万円対6,500万円ですから、大体……。2,000万円対6,500万円。なら3分の1ぐらいですかね。もうちょっと安くなりますね。という現状を踏まえた上で、しっかりと原田市長にその辺の、市の財政的な面からも、そして道義的な面からも政治的な御判断をしっかりとお願いしたいと思います。  ということで、3番目の質問に移らせていただきます。回答の方をよろしくお願いします。 ◯平川議長  執行部、答弁。市長。 ◯原田市長  それでは3項目め、国土利用計画云々についてということで御質問をいただいておりますので、答弁をいたします。  国土利用計画は、総合計画に即しまして土地利用の基本方針を定めたものでありまして、直接的に具体の土地利用を規定するものでも、また直接開発事業の実施を図る性格のものでもございません。したがいまして、御質問のような個別、具体的な計画につきましては、現在のところ明らかになっておりません。  次に、都市計画税についてでございますかね。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  そうしますと、私がちょっと今ここで心配なのは、要は、ここの今度の議会の中の、これは宗像市土地開発公社実績報告書の中で、決算書を見たんですよね。ありましたね。そしたら、この土地公社、すごいなと思ったのが、いわゆる土地公社が持っている土地、これはほとんど短期借り入れの借金で補って、土地がいわゆる流動資産に入っているということがちょっとびっくりしたんですけど。いわゆる、ということは1年以内に売りますよという1つのポーズはできているわけですよね。売りますよと。土地は不動産じゃないんですよ、動産ですよ、1年以内に売りますよ。でも、昨年の収支決算を見たら、売り上げはゼロなんですよね。売り上げがゼロやったら、会社というのは成り立たないわけですね。でもそれが、事業外収益のところで1,600万円入ってきている。何だろうと思ったら、これは主に河東のヤード、農協のストックヤードとか、市に貸している土地の賃貸料ですよと。つまり市がこれだけ払っているわけでしょう。つまり土地公社が仕事をしないでも、ちゃんとその土地を、銀行から短期借り入れで借りたお金で持っている土地を市に貸して、市からちゃんと借地権というか、賃貸料をもらって、この公社が存続しているというこの仕組みがすごいなと思ったんですけども、要は……。 ◯平川議長  福田議員に申し上げますが、通告書から少し逸脱していると思いますので、通告書に基づいて質問をしてください。 ◯1番(福田議員)  それは議長、関連質問ですから。  というのは、この土地開発というのは、市が持つか持たないかが今、決まっていないということでよろしいんでしょうか。 ◯平川議長  関連ということですから。経営企画部長。 ◯宮部経営企画部長  玄海地域での一定地域の土地のことと、今回のいわゆる土地開発公社が所有しておりますいわゆる土地の違いでございますけど、土地開発公社は全面、市の資金でいわゆる先行取得なり、公共施設を確保するところでございまして、土地開発公社でいわゆる公共的な資産として保有をしておると。経理としまして、商品化された、リサーチパークであれば棚卸資産であるし、それ以外の土地については流動資産という取り扱いをしております。公的な資産であるというものと、片や玄海地域については、御存じのように、市の公有財産でございませんので、いわゆる民間所有の土地であるという違いがございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  私が心配しているのは、いわゆる土地公社として持っている土地がそういういわゆる不良債権化しないかということの心配なんですよね。ですからこの場合……、まあ、いいです。  この工業団地自体は今後、市がそこを買い取るとか、開発に、そういう可能性はあるんですか、ないんでしょうか。市じゃなくて、公社ですね、失礼。 ◯平川議長  経営企画部長。 ◯宮部経営企画部長  玄海地域の土地を公社が買い取る予定があるかということでございますか。予定はありません。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  わかりました。  その辺の心配がちょっとないようでございますので。ただ、これがしっかりと宗像のいわゆる第1次宗像市総合計画でもうたっていますように、定住人口の確保と産業の育成ということが宗像市の発展に今後不可欠であるというふうに、この中にもしっかりと基本構想の中で書かれているわけですから、この新しい工業団地がしっかりと宗像市の産業発展のために貢献する、そういう土地の利用の仕方、それから企業の誘致の仕方、そういったことをしっかりと執行部の方にお願いを今後していきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  要望でございましたので、次に、じゃ、4点目の質問に対する御答弁をよろしくお願いします。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  4点目の都市計画税について御答弁を申し上げます。  都市計画税は、都市計画法に基づいて行う都市計画事業、または都市区画整理法に基づいて行う都市計画事業に要する費用に充てるための目的税として課税するものでございます。本市では、市制施行前年度の昭和55年度から都市計画区域の市街化区域内に所在する土地及び家屋に対して、制限税率0.1%を下回る0.2%の税率で課税をお願いしておるところでございます。平成17年度は5億2,700万円の税収を予定しており、額もさることながら、安定した財源としても非常に重要な税目の1つとなっておるところでございます。  御質問の都市計画税の不公平感については、課税区域が市街化区域内になっていることに対するものだと思われます。前にも述べましたように、都市計画税は都市計画事業に要する費用に充てるものでございます。この事業は、平成17年度の例で説明しますと、赤間駅北口土地区画整理事業、下水道建設改良、宗像福間線整備事業などの事業費及びこれらの公債費の元金、利子となっており、これらは主に市街化区域内で行われておりまして、その恩恵は主に市街化区域内の住民等が受けるものでございます。したがいまして、都市計画事業の受益と都市計画税の負担の関係を考え、都市計画税の課税に不公平感はないものと考えておるところでございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  平成16年3月1日に、都市計画調査特別委員会委員長、三浦貞雄様で、委員会審査報告の中にはこういうことが載っているんですけれども。「宗像地域の市街化調整区域は、公共下水道整備が進んでいるにもかかわらず、都市計画税を課税していない。玄海地域についても、今後下水道整備が進められるため、受益者負担の観点から、都市計画税のあり方を見直す必要がある」というふうにレポートが出ております。これについてはどうでしょうか。 ◯平川議長  経営企画部長。 ◯宮部経営企画部長  委員会の報告については、委員会報告を手元に持っておりますので、確かに玄海地域についての下水道整備は進めておるので、都市計画税のあり方を見直す必要があるということについては、十分承知をいたしております。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  しっかりと計画が進むように、執行部の努力をお願いいたします。要望とさせていただきます。  それから5番目、これもちょっと4番に関連するかもしれませんけども、その5番の回答を引き続き、御答弁をよろしくお願いいたします。 ◯平川議長  上下水道部長。 ◯篠塚上下水道部長  それでは、玄海地区の下水道インフラ整備についてという御質問でございます。お答えをいたしたいと思います。  まず、1番目の「予算とスケジュールは」ということでございますけども、予算につきましては、平成17年度から平成19年度までが毎年6億3,000万円、平成20年度3億3,000万円、平成21年度4億3,000万円の事業費を予定いたしております。今後のスケジュールでございますけども、平成18年4月の供用開始に向けまして、鋭意努力をいたしております。また面整備につきましては、全体整備面積266ヘクタールに対しまして、平成16年度末までに68ヘクタール整備済みでございます。残りの198ヘクタールにつきましては、順次整備していきたいと、このように考えております。  次に、「合併処理浄化槽と下水道とのコスト比較」でございますけども、合併処理浄化槽につきましては、設置工事費及び維持管理費の耐用年数分を計算いたしまして、下水道工事と比較検討をいたしております。わかりやすく言いますと、工事延長にいたしますと約75メートル分に相当いたしまして、家屋が公共下水道の末端より75メートル以上離れておりますと、合併処理浄化槽の設置というふうになります。それから、家屋が2戸まとまっておりますと、その場合で150メートル、3戸だと225メートルという、このような計算方法になっております。  以上でございます。 ◯平川議長  福田議員。 ◯1番(福田議員)  ありがとうございました。  しっかりとした計画がなされておるようでございますので、私も安心いたしました。  先ほどの4番の都市計画税と絡めまして、その辺の受益者の方と、都市計画税を払っておられる方、そして地元住民、これから下水道の恩恵を受けられる方、そういった方々のところで不公平感がないように、しかも粛々とその計画どおり、早期に下水道の整備が進み、そしてそういった受益が受けられるような形で、今後とも執行部の方の御努力を期待するところでございます。  以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ◯平川議長  これで、福田議員の質問を終了いたします。  これをもちまして、通告による一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をいたします。再開を1時といたします。                      休憩 11時48分                      再開 13時00分 ◯平川議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に入ります。  日程第 2.第85号議案  日程第 3.第86号議案  日程第 4.第87号議案 ◯平川議長  日程第2、第85号議案 専決処分の承認についてから日程第4、第87号議案 福岡県自治振興組合を組織する市町村数の増減についてまでの3議案を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  一括質疑を許します。質疑ございませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  これをもちまして質疑を終了いたします。  お諮りいたします。  第85号議案から第87号議案までの3議案について、会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これに異議ありませんか。
                        〔「異議なし」の声あり〕 ◯平川議長  御異議なしと認めます。よって、第85号議案から第87号議案の3議案については委員会付託を省略することに決しました。  次に、第85号議案について討論を許します。御意見ございませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  これをもちまして討論を終了します。  お諮りいたします。  本案は、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。                     〔「異議なし」の声あり〕 ◯平川議長  御異議なしと認めます。よって、第85号、専決処分につきまして承認を求める件は承認することに決しました。  次に、第86号議案について討論を許します。御意見ありませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  これをもちまして討論を終了いたします。  お諮りいたします。  これから第86号議案について採決を行います。本案は原案のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。                        〔起 立〕 ◯平川議長  全員起立であります。よって、第86号議案 福岡県市町村災害共済基金組合を組織する市町村数の増減については、原案のとおり可決されました。  次に、第87号議案 福岡県自治振興組合を組織する市町村数の増減についての討論を許します。御意見ございませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  これをもちまして討論を終了いたします。  これから第87号議案について採決を行います。本案は原案のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。                        〔起 立〕 ◯平川議長  全員起立であります。よって、第87号議案 福岡県自治振興組合を組織する市町村数の増減については原案のとおり可決されました。  次に入ります。  日程第 5.第88号議案  日程第 6.第89号議案  日程第 7.第90号議案  日程第 8.第91号議案  日程第 9.第92号議案  日程第10.第93号議案  日程第11.第94号議案  日程第12.第95号議案  日程第13.第96号議案  日程第14.第97号議案  日程第15.第98号議案  日程第16.第99号議案  日程第17.第100号議案  日程第18.第101号議案  日程第19.第102号議案  日程第20.第103号議案  日程第21.第104号議案  日程第22.第105号議案  日程第23.第106号議案  日程第24.第107号議案  日程第25.第108号議案  日程第26.第109号議案  日程第27.第110号議案  日程第28.第111号議案  日程第29.第112号議案  日程第30.第113号議案  日程第31.第114号議案  日程第32.第115号議案 ◯平川議長  日程第5、第88号議案 宗像市市民参画、協働及びコミュニティ活動の推進に関する条例の制定についてから日程第32、第115号議案 宗像市渡船ターミナル条例の一部を改正する条例についてまでの28件を一括議題といたします。  これより質疑に入ります。  一括大綱質疑を許します。山本議員。 ◯21番(山本議員)  第100号議案、いわゆる住居表示に関する議案についての質問を行います。  まず、この議案につきましては、いわゆる住居表示の提案の議案に関して、変更してくれという地元からの50名の署名をつけて議案が出ているわけですが、この手続についてちょっとお尋ねをしたいと思います。  まず手続上は、こういう変更請求が出れば、議会に提出する場合、それを添えて提出するということは、これは問題ないでしょうが、その前の段階としてこういう問題が出たときに、例えばその地域に返してもう1度検討をしていただくとか、審議会を再度開いていろいろ検討していただくということが議会に出す前の必要なことじゃないかと思いますが、その辺どういうふうにされたかをお尋ねいたします。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  今回の赤間西地区の住居表示の手続でございますが、御存じのように、この案を公示をいたしまして、その公示に基づいて変更の要求が出されております。この変更の要求が出された時点で、今議員、申されますように、再度審議会とか、そういうものに戻したらどうかということなんですけど、今回の赤間西地区の住居表示につきましては、地元の10自治区から58人の委員で検討委員会とか全体委員会とか、そういう委員会を経て、今回の町名の変更がなされております。しかも、もう御存じのように、この赤間西地区につきましては、宗像市で一番最初に住居変更が必要とする地域だということで、過去に1回ここをした経緯がございます。それでまとまらず断念して、今回やっとのことで今回のこの住居表示ができ上がっております。地元からも、今回この住居表示を提案するときに、とにかく今回のこの案を所定の手続のルールに乗せなさいという強い要望があって、審議会にもかけさせていただいております。ですから、変更要求が出ましても、私どもとしては地域の方の強い要望であります住居表示を所定の手続に乗せていくという考え方で、今回この手続をさせていただいております。  以上です。 ◯平川議長  山本議員。 ◯21番(山本議員)  この議案について決して反対するものでもないし、部長、言われるように、この住居表示、特にこの赤間西地区というのは非常にややこしいところだから、早くしてくれと、住民の意見も非常に多いし、私自身もそう思っているわけですが、今言われたように、当初から始めて、非常にもめた地域なんですね。それで、主に3つの大きな案が出されたんです。一番最初は現在の議案みたいなやつ、それが各行政区ごとの住居表示、そして最後は西地区を一体にする案と。ところが、そのときにはちょうど地域の3月末の今で言う自治会の集会の時期だったもんで、そのときに3地区から反対の声が上がったんですね。これで執行部はこれを取り下げたわけですが、今度、くしくも部長が言われたように、早急に決めてくれという案があるから、何となく余り審議せんでもいいんじゃないかというような考えのようですが、実際には私の地域でもこのことが、今度こうしますよというのが住民に知らされたのは、たしか広報と一緒に配られたたった1回だろうと思うんですよね。特にこの変更請求を出された方によると、こういうことは知らなかったんだということを思っているわけです。もう少し住民に周知させて、いろいろ意見を吸い上げる必要があったんじゃないかと思いますが、その辺、再度お尋ねいたします。 ◯平川議長  市民環境部長。 ◯的場市民環境部長  住居表示は、もう御存じのように、各自治会から5人ずつ出てこられます検討委員ですかね、自治会の代表から出る5人の検討委員会、それから自治会長がなられます検討委員会、2つあるんですが、その自治会から出てこられます検討委員会の方に案が審議されるたびに持ち帰っていただいて、その地区で話し合いをしていただいて、その地区の案を再度全体会議にかけていただいて、そして全体会議でまた修正があれば、また地元に持ち帰っていただいて、検討していただいて、その自治会の案として全体会議にかけていくという手続がなされております。ですから、その自治会に持ち帰られてどういうお話があったかというのは私どもではわかりませんが、5人の代表で出てこられた自治会の代表が地元に持ち帰って、地元の意見を十分すり合わせをして、全体会議にかけてきてあります。ですから私どもとしましては、各自治会にはそれなりの話は行っておるというふうに認識をしておりますし、また私どもとしましては、ニュースですかね、手続をまずしますよというニュースと、それからこういう案になりますよというニュースを二遍出させておりますし、それでもある程度周知はしているというふうに考えております。  以上です。 ◯平川議長  山本議員。 ◯21番(山本議員)  検討委員の方が地元に持って帰って、地元の意見を吸い上げられたというふうに今おっしゃいましたけど、現にこれを出された人の1人は、こういうことを全く知らなかったとおっしゃっているわけですよ、反対意見を出されたという方は。それと同時に、私の地域でも集会さえかからなかったんです、今度は。前そういう問題があったからという認識もあったでしょうが、執行部側としては住民の検討委員だけじゃなくて、ほかの人の意見をどう吸い上げているかというのをどう確認したかと聞きたかったんですが、その辺は部長、そういうお答え方しかされないでしょうが、市長にお尋ねしたいんですが、今度、第88号議案では、市民の参画条例というのが出ておりますね。これは市民に宗像市の行政にいかにかかわってもらうのかという議案なんです。そして、だから市民からいろんな意見を吸い上げようというのが条例で出されている中で、やはりこういう住居表示、そこの個々のいわゆる個人の住民に対して、意見がどう出てきているかというのは私、非常に重要なことだし、これがまさしく市民参画だろうと思うんですよね。この辺が不十分じゃないかという気がするんですが、どうお考えかお尋ねしたいと思いますが。 ◯平川議長  市長。 ◯原田市長  まさにそういったことのために、できるだけ民主的で合理的で、そういったきちっとした意見が吸い上げられるために、今回の条例制定をしようということでございます。それから第100号議案ですか、この件につきましては、今、部長が答弁をいたしましたように、私どもとしては手続上きちっと、何遍もちゃんときちっと戻して、またその意見をいただいてというような手続をとってやったということで、十分意見がくみ入れられたというように受け取ってはおったんですが、現実問題そういったことがあったということについては、今後も十分目を光らせて注意していきたいなというように思います。 ◯平川議長  ほかにございませんか。末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  第88号議案について3点ほど質問したいと思うんですが、まず第1点は、本市の条例の中で、本条例のように、条例の前文が本当にこんなに長い前文が条例に必要なんだろうかという点について、市の考え方をお聞きしたいと思います。本来ここに前文として書かれてあることは、気持ちはわかりますが、本条例ができた経緯ですとか趣旨、そういったものを市民に広く知らせていくときに添付すべきものではないかなというふうに思うんですね。その点についてまずお聞きしたいと思います。  なお、この前文の中に、2点ほどちょっとお聞きしたいことがあるんですが、1ページ目の下から4段目ですか、「地方分権から地域主権へのうねりの中で」という表現が出されておりますが、地域主権という主権という言葉を使って、地域主権というのは、これは造語ですよね。主権者たる者というのは、国民主権ですとか、かつては戦前は天皇が主権者というものでございますが、地域に主権が存在するのかということは、これはあり得ないと思うんですね。こういう言葉の使い方。  それから、2ページ目の上から4段目から、これは、この表現は私、市民に対して、こういう前文の中で述べるのは非常に問題があるというふうに思うんですが、「これまでのように行政頼みや他人任せにすることはやめて」と。これは今まで市民がそういう立場で行政任せ、他人任せにしてきたということを、これは表現しておるんですよ。しかもこういう表現で条例の前文に、多分この文章を書いた職員か、どういう担当かはわかりませんけども、非常に私、主観的な文言だというふうに思うんですね。そういう意味では、本市のやっぱり条例の前文としては内容的にもやはり再考をされるべき問題ではないかという点があります。前文については以上の質問ですね。  それと、いわゆる市民参画の仕組みの中で、いわゆる政策提案をするときに、これは仕組み上、提案しようとする人は、自分が提案すべき資格があるかどうかということをチェックされて、提案する内容もチェックされます。そして、それで資格があるよと言われたときには、500人以上の署名簿を添えたら検討委員会、いわゆる検討されるわけですね。説明会なんかも開かれます。そういう非常に市民参画の上で1つのシステムをせっかくつくっているんですが、提案された政策の提案について、実施するかどうかは「その後、実施機関は提案された政策を実施するかどうかを決定する。決定に際しては代表者に告示し、公表する。しかも採用しないと決めた場合には理由を付さなければいけない。」この文言だけなんですよ、条例の中では。住民が非常にそれを提案していくには多大なエネルギーと手続が要しているのに、実施しないというふうに決めた場合は、告示し公表するだけなんですよ。それまでの手続は住民の皆さんに寄ってもらって説明会を開くとか、そういう手続が条例の中には記されています。じゃ、行政がこれこれの理由で実施できませんよという説明は、どうして前段の手続の取り組みと同じように住民説明会等を開いて、行政の考え方をやっぱり懇切丁寧に説明すると、そういうやはり手だてを本来は、市民の皆さんにそれだけの手続を課すんであれば、行政もそういうスタンスで、提案された政策についてはそれだけの説明責任を負って住民に説明するという仕組みが必要なのではないかというふうに思うんですが、これについていかがお考えでしょうか。  それともう1つは、この市民政策提案手続の適正運用で、既に議会で否決されたもの、あるいはその提案がふさわしくないというふうにみなされた決定が下されたら、3年間これは提案することができないというふうに、これ、条例上はなっているんですよ。条例上はですね。議会に対して市民は請願、いわゆるいろんな要望なんかを請願する権利があります。国民の請願権というのが地方自治法で認められております。認められておりますが、本市議会の慣例として、上がってきたいわゆる請願について、もし仮に不採択となった場合はおおむね1年間は請願をどうか御遠慮くださいというような、請願というのを否定しているんじゃないですよ、御遠慮願えませんかというスタンスはとっています。  この参画条例で言いますと、向こう3年間は、これはもう提案できないという制度なんですよ。今の時代のテンポの速い中で、3年間のスパンというのは非常に長い。逆にこの条例に3年というふうに定めることによって、本市議会の住民から上がってくる請願を審議する、そういうものにも大きな、私、影響を与えてしまうんじゃないかという危惧も持っております。そういう意味で、この3年間というのがどういう根拠で出されたのか、議会の請願の審議の状況などを踏まえた上で3年とされたのか、お聞きしたいと思います。  以上です。 ◯平川議長  経営企画部長。
    ◯宮部経営企画部長  まず、条文が非常に長いということでございますけど、まず、本市民参画条例の制定に当たりましては、市民公募3人を含みます10人の市民の代表の方での全く白紙からの条例案の諮問をいたしております。ですから、行政の方から通常なら素案、素文をつくって諮問するところでございますけど、全く白紙の状態から、10人の委員の方に前文から、第1条からすべてつくっていただくという形で一応、条例制定に臨んでおります。その中で、1年ちょっとですけど、計25回の審議会と、それから宿泊によります検討会等を重ねられて、条例の制定ということになっております。そういうことで、全国に例のないような、本市独自のものをぜひつくり上げたいという非常に強い思いがございました。そういうことで、既成の今までの条例とか、そういうものにとらわれない斬新的な立場で条例をつくりたいという思いが非常に強かったというふうに思っております。  そういう中で進められております条文について、確かに長いということもございますけど、市民参画だけではなくして、御存じのように、本市独自のコミュニティまで踏み込んだ条例制定になっております。そういうことで当然、条例の中でコミュニティも含めました、よそにないような条例制定になっております。そういうことで、必ずやはり条例の中で明記すべきということで、条文自体が非常に長くなったということでございます。  それから、前文についてのことでございますけど、これについても先ほど言いますように、これを制定する際に、非常に新しい、今までの既成の形とか殻にとらわれないような形で条例を、非常に強い思い入れがあって、そういう理念のもとにつくり上げておられますので、非常に市民の視点から見て、やはり条文として非常にきついようなとられ方をするところもございますけど、先ほど出ておりますように、いわゆる地方分権から地域主権というような言葉も、新しくこういう言葉を、中にかなり新しい、いわゆる造語的な言葉もございますけど、そういうものを入れて、先ほども言いますように、市民の側からの、行政任せだけではなくして、自分たちも対等な立場で参加する上において、最低限参画・協働のルールづくりをやっていこうということでつくられておる条文でございます。  それから、先ほどの市民政策提案でございますけど、これについても、不服があれば不服審査法に基づく不服申し立ての対象となるということで、これも第三者機関の審査会に、不服があればそこにかかるようになっております。そういう道もございますので、必ずしも行政が一方的に代表者から出されたものを、いわゆる不採用の決定を独自でやると、それですべて決定するということではございませんので、第三者機関での不服申し立てにつきます審査もきちっとありますので、そういう道も開いたということでございます。  それから、3年の期間が長いということですけど、これについても審査会で相当議論がありました。3年が長いか短いかということよりも、一応3年は再提案できませんけど、市なり議会が条例なり、この市民参画の対象としておるような事案につきましては、3年をたたずして、例えば市の方から条例という形で3年以内に議会に提案することもできますし、議会からの議会提案、こういう道もありますので、必ずしも政策提案されたものが3年たたないと、議案として絶対提案できないかということについては、そういうことはございませんので。ただ、市民政策提案が3年という1つの、乱用防止のための期間を3年間設けたということでございます。 ◯平川議長  末吉議員。 ◯19番(末吉議員)  この条例案についてはあすの総務委員会で議論していただきたいんですが、やっぱり地方自治体が定める条例というのは国の法律、それに準ずる地方自治体の条例、いわゆる条例で定めて本市が動くわけですね。そういう中で新たな造語ですとか、やはり非常に主観の強いこういう文言が非常に長く入ったものを条例の本文として、条例そのものに付すべきではないというふうに私は思います。法定主義、国もそうなんですけども、基本は、国は法律の目的、あるいはここで言っております、本条例の第1章の目的とありますね。この目的を、法律にしても条例にしましても、定めるときにここを一番きちんと明確にしなさいというのが日本の法治主義、いわゆる法律であり法令であり、地方自治体の条例の制定の趣旨なんですよ。だからこういう、確かに市民参画で皆さん寄っていただいて、検討していただいたその思いは、それは地方自治体として、執行部として大切にしなくちゃいけないでしょう。そのことと、条例の前文にこれだけの長文のものを提示するということは、私は本質的には物事が違うんじゃないかというふうに思うんですね。これについてはこれ以上、ぜひ総務委員会で議論していただきたいと思います。  それと、先ほど言いました地域主権というのは、やはりこういう造語は余り私、まさしく条例に定める文言としては好ましくないというふうに思います。  それで、先ほどの3年の問題ですね。やはり議会が何で、1つは市民に請願権というものが保障されていて、それをあえて1年間、不採択になった場合は1年間後遠慮していただけませんかと、そういうふうに非常に丁重に、1年という1つの物差しを持っている中で、3年間もやはり、これは市民の側から言ったら、乱用というふうに先ほど部長は言われましたけども、これだけの大変な手続を持っている参画条例、提案のシステムですよね。よっぽどエネルギーがないとできませんよ。だから、それを1度認められなかったからといって、3年間やっぱり提案できないというのは、行政がここで、条例で言っている、もっと市民の皆さんに声を出してください、そういう要求を出してくださいという趣旨からは若干、私、やっぱりそぐわないんじゃないかなというふうに非常に強い印象を持っています。これについても委員会の中で御議論されたらどうかなというふうに思います。  それから、提案されたものを実施機関が実施しないというふうに決定した場合に、私が言ったのは、不服申し立ての手続がありますよというふうに執行部は言われましたけども、私が先ほど質問したのは、採用しないと、いわゆる実施しないというふうに決めた場合には、あらかじめもう1度市民の人に集まってもらって市民集会なり、なぜ実施しないというふうに決めたのかという説明会なども、そこまでする義務が市にはあるんじゃないかということを質問したんですが、部長、その辺、もう1度お答えいただけますか。 ◯平川議長  経営企画部長。 ◯宮部経営企画部長  あとはちょっと総務委員会で今の件はやりとりさせていただきたいんですけど。  先ほど言いますように、あくまでも行政不服審査法に基づく審査の対象にもなりますので、実施機関が不採用だと決定すれば、第三者機関であるそちらの方で審査してもらうということになります。 ◯平川議長  よろしいですか。  ほかにありませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  ほかにないようでございますので、これをもちまして質疑を終了いたします。  第88号議案から第99号議案までの12議案については総務常任委員会に、第100号議案から第109号議案までの10議案については社会常任委員会に、第110号議案から第115号議案の6議案については建設産業常任委員会に付託をいたします。  次に入ります。  日程第33.請願第1号 ◯平川議長  日程第33、請願第1号 教育基本法を守り、生かすことを求める請願についてを議題といたします。  補足説明に対し、大綱質疑を許します。質疑ありませんか。                      〔「なし」の声あり〕 ◯平川議長  これをもちまして質疑を終了いたします。  請願第1号については総務常任委員会に付託をいたします。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  次の本会議は、6月24日に行います。  本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでした。                      散会 13時30分 このサイトの全ての著作権は宗像市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MUNAKATA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....